- 2008年4月29日 17:48
- 会計の仕方
税理士事務所では、既存のお客様等から新規のお客様をご紹介いただくことがあります。
その場合、ご紹介頂いたお客様が現在使用している会計データがそのまま引き継げない場合もあります。
今回、当事務所で引き継ぐことになった医療法人のお客様は、前の税理士法人さんが勧めたオンラインの会計ソフトを使用していました。私はそのASPの会計ソフトの存在を知りませんでした。
当事務所で利用している会計ソフトは、弥生会計がメインです。いろいろ不満もありますが、広く普及し、手頃で会計データが扱いやすいので新規のお客様にはお勧めしています。
弥生会計以外でも、ビズソフト会計(ビズソフト株式会社)、会計王(ソリマチ株式会社)、らんらん財務会計(株式会社ピクシス)等市販の会計ソフトには対応しています。
しかしASPの会計ソフトは対応できませんでした。幸い、税理士法人さんからCSV形式の前期の仕訳データがお客様経由で頂けましたので、弥生会計へコンバートすることにしました。
ほとんど市販の会計ソフトには、仕訳データをインポートする機能がついています。ただ、各会計ソフト間ではデータの互換性がないので、エクセル等を使って、弥生会計にインポートできる形式にする必要があります。メジャーな会計ソフト間のコンバートなら、コンバートソフトも販売されています。
弥生会計08の仕訳データの項目は、
1 識別フラッグ
2 伝票No
3 決算
4 取引日付
5 借方勘定科目
6 借方補助科目
7 借方部門
8 借方税区分
9 借方金額
10 借方税金額
11 貸方勘定科目
・
・
・
24 付箋2
25 調整
という形式で記述する必要があります。
今回は頂いたものが仕訳データでしたので、勘定科目等はそのまま流用できます。ただ、識別フラッグ、税区分等は記述形式が異なるので加工しなければなりません。
頂いたCSVデータをエクセルで開き、ざっと全体を眺めたところ、勘定科目に空白があるのに気がつきました。どうやら振替伝票形式で登録している仕訳があるようです。
<例>
(借方)未払金 1,000 (貸方)現金 895
(貸方)手数料 105
これだとエクセルでの「並べ替え」を使った加工が難しくなるので、
<例>
(借方)未払金 895 (貸方)現金 895
(借方)未払金 105 (貸方)手数料 105
といった仕訳に修正します。修正がすべて終わったところで、エクセル上で勘定科目等で並べ替えを何回か行い、適時に弥生形式の記述に変換していきます。
なぜか、頂いたデータの日付がきれいに1年ずれていたので、その修正法を探すのに若干手間取りました。
最後に、弥生形式に加工が終わったデータをCSVファイルとして保存し、弥生会計を開いてインポートを行います。期首の残高を弥生会計に入力し、試算表を印刷してインポートが正しく行われているか確認します。問題なくインポートは完了しました。
今回は、ASP型の会計ソフトについても考えさせられました。あまり普及していないと思いますが、便利な点も多いようです。そんな中、弥生会計でも、SaaS対応を進めていることを知りました。
(SaaSとASPは、オンラインでソフトを提供するという同じ特徴があるそうです。)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200804/22/yayoi.html
SaaS対応は大歓迎なのですが、その記事には、「税理士法には独占業務の規定があるため税務相談は難しい。しかし一般仕訳相談サービスについては一定条件下で実施できる見通しであり、カスタマーセンター内に仕訳相談を受ける専門チームと関連の有資格者を配置する予定。もし実現すれば業界初のサービスとなる」という副社長のコメントも記載されています。
う~ん、どんな有資格者が回答することになるのか不明ですが、税務を念頭に置かない「一般仕訳相談」の後始末は勘弁してほしいですね。
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